斜め加工には2つのアプローチがある
榊原工機が得意にしている加工のひとつが「斜め穴」「斜め溝」などをつくる「斜め加工」です。
このページでは、加工実例、加工サンプルの紹介を含めて、斜め加工を紹介していきます。
榊原工機には、複合旋盤と5軸加工機があるので、難しい斜め穴のご依頼にも対応可能!
斜め穴加工・斜め溝加工については、2つの加工方法、アプローチで加工します。
①複合旋盤を使った加工で、こちらは丸の材料から形状削り出し、斜めの加工を加えていきます。
②5軸加工機を使った加工で、こちらは四角の材料から形状を削り出し、その後で斜めの加工を加えていきます。
いずれも一台で数種類の加工ができる最新設備ですので、
段取り替えなしの1工程で、斜め穴や斜め溝の加工を行うことができます。
尚、斜め穴加工はサンプルをご紹介できないご依頼が多いので、
ここでは斜め溝加工も含めて、同じ工程で製作する加工サンプルを集めてみました。
まずは「斜め穴」の加工事例から
直径φ300mmのワークの円周上に、30カ所ほどの斜め穴を空けた加工サンプルです。
斜め穴を空けてから、斜めにタップ加工をしています。
当社の複合旋盤では、φ300mm程度までのワークを1工程で
形状の削り出しと斜め穴加工、タップ加工まで行うことができます。
こちらも複合旋盤で加工したサンプルです。
(現物をお見せできないため打合せ時点のポンチ絵です)
筒状のワークの一端が斜めになっていて、斜め部分に斜め穴を空けます。
このような形状の場合、一般的には次のような2工程になります。
[工程1]旋盤で円筒部分を削り出し
[工程2]マシニングまたはフライスで穴あけ
しかし[工程2]で斜めにワークを保持する治具が必要になって治具費がかかること、
また、工程数・加工時間が多くかかり、加工費が高額になりがちです。
当社の複合旋盤であれば、このような形状も1工程で加工できるので
効率良く加工することができます。
こちらは、榊原工機の自社製品ブランド「SAKAKI GEAR」の人気商品
「名もなきランタン」の取っ手部分です。
写真では見にくいですが、こちらにも斜め穴があいています。
「斜め溝加工」もおまかせください
直径φ12のピンに、エンドミルで溝を入れた加工。
複合旋盤を使い、NC旋盤の機能+回転工具の機能で溝入れをしています。
このときは20個で加工のご依頼をいただきました。
こちらはC軸の溝入れ加工のプログラム画面です。
このときは円筒形状の材料に、斜めに溝を切る加工をしました。
このような加工も得意にしています!
複合旋盤 MULTUS(マルタス) のご紹介
上記でご紹介した「斜め穴」「斜め溝」などの斜め加工は、
こちらの設備で加工しています。
2023年春に導入したオークマのインテリジェント複合加工機、つまり複合旋盤の
MULTUS B300Ⅱ(通称マルタス) です。
この写真はMULTUSのヘッド部分です。
写真の左側にあるワークに対して、右側にあるのヘッドが無限・無段階に動きます。
そのため、任意の角度にヘッドを倒して「斜め穴」「斜め溝」などを自在に加工することが出来ます。
当社には女性スタッフが多いので、最新設備のMULTUSを女性が操作することもあります。
榊原工機は、複合旋盤+5軸加工機の設備体制で
「斜め穴」「斜め溝」などの斜め加工を大変得意にしています。
ご相談・見積依頼をお待ちしています。
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